Anya Hindmarch JP

『I AM A Plastic Bag』の開発に際して、廃棄されるものを減らすということを心がけるなかで、廃棄ということと無縁のバッグを作ることはできないのかな、と考えはじめたのです。

アニヤ・ハインドマーチ

The Collection

バッグは、どれもが、柔らかく、たっぷりの容量を確保し、機能的な収納を内部に用意しています。先進的な技術で仕上げたレザーを用いているため、使用するうちに、ひとつひとつが個性を感じさせる表情になっていきます。雨粒がシミになったりすることを防ぎ、レザーに養分を補給し長持ちさせることのできる、専用の『Chambers Wax Polish』が付属します。

Return to Nature

The Journey

将来的に廃棄物を限りなくゼロに近づけること。自然界の循環ということに思いを致すこと。そうした考えを『Return to Nature』というコレクションとしてかたちあるものとするには、2年の開発期間が必要でした。まずは、トレーサビリティが確保されているレザーを手配することができ、最先端のなめしと仕上げの技術に精通しているタンナリーを探すこと。そして、ハードウェアを用いず、しっかりとバッグを閉じることができ、ストラップの長さを調節できる方法を編み出すことが必要だったのです。2021年にコレクションを発表してからも、さらなる進化に向けテストや開発を続け、2025年には新たな素材となるナチュラル・グレイン・レザーが生まれることになりました。

The Results

素材となるレザーは、従来のクロム(生分解を妨げるといわれます)などを用いる方法ではなく、新たに開発された「zeology」という手法でなめされ、重金属やアルデヒドを含みません。そして、ポリウレタンなどでのコーティングは施さず、「Activated Silk™(液状の純粋・天然シルク)」を仕上げに用いています。これにより、素材としているレザーは、加工していない革と比較しても、やや時間がかかるもののほぼ同じスピードで生分解され、コンポスト状態に達することが実験で明らかになっています。同時に、こうして生まれた土壌は、通常の土より生命を育む力が強いという事実も導かれました。

Return To Nature by Numbers

The Experts

『Return to Nature』コレクションは、ドイツの家族経営のタンナリー『Richard Hoffmans(1899年創業)』、オランダに拠点を置く『Nera(1821年創業のSmit & Zoon社の一部門)』とのコラボレーションの結果生まれたものです。原材料は『Scan-Hide』社のスウェーデンの工場より、動物保護の観点において最高水準の基準を満たしたものが提供されます。仕上げに用いる「Activated Silk™」の技術は『Evolved By Nature』により開発されたものです。

Caring for your Return To Nature Bag

『Return to Nature』のアイテムを長くご愛用いただくには、ちょっとしたケアが必要です。製品に付属のワックスをお使いいただくことで、雨や水滴から表面を保護、細かな傷がつくことを予防し、レザー全体が柔らかくなっていきます。詳しくは、以下の動画をご覧ください。

FAQs